使わないCDケースがおしゃれに変身 小物整理に役立つ簡単DIY
はじめに
かつては音楽やデータの保管に欠かせなかったCDやDVD。時代が進み、それらのケースが大量に余ってしまっているご家庭も多いのではないでしょうか。そのまま捨ててしまうのはもったいない、プラスチックゴミを減らしたい、そうお考えの方にぴったりのリメイクをご紹介します。
今回は、使わなくなったCDケースを分解し、お好みの布を使っておしゃれな小物入れに生まれ変わらせるDIYです。シンプルながらも実用性が高く、お部屋の整理整頓に役立ちます。環境に配慮しながら、身近なもので新しい価値を生み出す喜びを感じていただけたら幸いです。
材料と道具
このリメイクに必要な材料と道具は、ご家庭にあるもので手軽に揃えられるものがほとんどです。
材料: * 使わなくなったプラスチック製のCDケース(標準的な厚みのものが扱いやすいです) * お好みの布(端切れでも構いません。ケースの内側と外側に貼るので、ケースのサイズに合わせて必要な量を準備します) * 布用接着剤、または多用途接着剤(プラスチックと布が接着できるものを選びます) * 必要であれば、飾り用のリボンやボタンなど
道具: * カッターナイフ * カッターマット * 定規 * ハサミ * 鉛筆またはチャコペン * ヘラや厚紙の端など(接着時に空気を抜くために使います)
作り方
ここからは、CDケースを小物入れにリメイクする具体的な手順を追ってご説明します。安全に注意しながら作業を進めましょう。
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CDケースを分解する
- まず、CDケースを開き、内側のCDを固定するトレー部分を取り外します。多くのケースは、トレーが上下のケース本体に爪で固定されているだけなので、少し力を入れて押し出すようにすると外れます。
- 次に、ケース本体を分解します。標準的なCDケースは、背表紙部分の爪で上下の透明なカバーが連結しています。この連結部分を慎重にカッターナイフで切り離します。カッターナイフを使う際は、必ずカッターマットを敷き、手を切らないように十分注意してください。一気に力を入れず、数回に分けてゆっくりと刃を進めるのがコツです。上下2枚の平らなプラスチック板になります。
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布を裁断する
- 分解したプラスチック板を型紙にして、布を裁断します。内側に貼る布と外側に貼る布をそれぞれ準備します。
- プラスチック板のサイズより、周囲に1.5cmから2cm程度大きめに布を裁断します。これは、端を折り返して内側に貼り付けるためです。
- プラスチック板は2枚必要なので、内側用布を2枚、外側用布を2枚、合計4枚の布を用意します。
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プラスチック板に布を貼る(外側)
- 裁断した外側用布の裏面、プラスチック板を置く位置に接着剤を薄く均一に塗ります。端の折り返し部分には接着剤を塗らないでおきます。
- 布の上にプラスチック板を正確に置き、布の中央から外側に向かってヘラなどで押さえ、空気を抜くようにしっかりと貼り付けます。
- プラスチック板の角に合わせて、布の角を斜めに切り落とします。
- 周囲に残した布の端に接着剤を塗り、プラスチック板の裏側(内側になる面)に折り返して貼り付けます。この時、布が弛まないように引っ張りながら貼ると仕上がりがきれいになります。
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プラスチック板に布を貼る(内側)
- 次に、内側に貼る布を用意します。この布は、プラスチック板のサイズよりも上下左右それぞれ5mm程度小さく裁断します。これは、外側の布の折り返し部分を隠すためです。
- プラスチック板の表面(外側用布を裏に折り返して貼った面)に接着剤を薄く塗ります。
- 裁断した内側用布を、外側用布の折り返し部分が隠れるように正確に貼り付けます。こちらもヘラなどで押さえて空気を抜きます。
- この工程を、もう1枚のプラスチック板と布についても同様に行います。
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組み立てる
- 布を貼り終えた2枚のプラスチック板を用意します。これが小物入れのフタと底になります。
- 組み立てる際は、分解した時と同様に、背表紙の連結部分で固定します。プラスチック板の連結部分に接着剤を少量塗布し、元のように組み合わせます。外側用布を貼った面が外側になるように向きを確認してください。
- しっかりと接着できるまで、しばらく固定しておきます。洗濯ばさみなどで挟んでおくと安定します。
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仕上げ
- 接着剤が完全に乾いたら完成です。必要であれば、フタの開閉部分にリボンをつけて開けやすくしたり、お好みの飾りを付けたりしても素敵です。
活用例とアレンジ例
完成したCDケースの小物入れは、様々なものを整理するのに役立ちます。
- 文具の整理: 細かいクリップや消しゴム、付箋などを入れるのにぴったりです。
- 裁縫道具入れ: 針や糸通し、小さなボタンなどの収納に。
- アクセサリーケース: 指輪やピアス、ネックレスなどを絡まずに収納できます。
- 化粧品サンプル入れ: 旅行用や試供品をまとめておくのに便利です。
- 趣味の小物: ビーズやボタン、手芸用の小さなパーツなどを分類して収納できます。
アレンジとして、貼る布の柄や色を変えることで、和風、北欧風、アンティーク風など、様々なテイストの小物入れを作ることができます。また、プラスチック板に直接アクリル絵の具でペイントしたり、ステンシルで模様を付けたりしてから布を貼る、または布を貼らずにペイントのみで仕上げることも可能です。
まとめ
使わなくなってしまったCDケースも、少し手を加えるだけで素敵な小物入れに生まれ変わります。このDIYは、プラスチックゴミを減らすという環境に優しい取り組みであると同時に、身の回りのものを整理し、お部屋を心地よい空間にする手助けにもなります。
特別な材料は不要で、ご家庭にある端切れや接着剤を活用できるため、手軽に始められます。ぜひ、お気に入りの布を見つけて、世界に一つだけのオリジナル小物入れを作ってみてください。リメイクを通して、物を大切にする暮らしの楽しさを再発見していただければ幸いです。