雑貨リメイクDIY

愛着のあるジーンズが生まれ変わる 簡単ファスナーポーチのDIYリメイク

Tags: ジーンズリメイク, ポーチ作り, DIY, リサイクル, アップサイクル

はじめに

タンスの奥に眠っている、もう着なくなったジーンズはありませんか。思い出がたくさん詰まったお気に入りの一本だけれど、サイズが合わなくなったり、傷んでしまったり。そんなジーンズを、捨てるのではなく、別の形で活かしてみてはいかがでしょうか。

今回は、使わなくなったジーンズを再利用し、丈夫で使い勝手の良いファスナーポーチにリメイクする方法をご紹介します。ジーンズならではの風合いを活かしながら、日常で活躍する実用的なアイテムへと生まれ変わらせることができます。環境にも優しく、手軽にできるリメイクDIYを始めてみましょう。

材料と道具

ご自宅にあるものや、100円ショップなどで手に入るもので簡単に準備できます。

作り方

ここでは、比較的簡単なマチなしまたは簡単なマチ付きのファスナーポーチの作り方をご紹介します。

  1. ジーンズを準備する ジーンズをきれいに洗い、乾燥させます。ポーチに使いたい部分(例えば、ポケットが付いている部分、裾のステッチ部分など、ジーンズの風合いが感じられる部分がおすすめです)を決めます。使う部分によっては、縫い目をほどく必要はありません。

  2. 生地を裁断する 作りたいポーチのサイズを決めます。例えば、横20cm、縦15cmのポーチなら、縫い代を含めて横22cm、縦17cmの長方形の生地を、表地(ジーンズ)と裏地それぞれ2枚ずつ裁断します。ジーンズのポケットやベルトループなどをそのまま活かしたい場合は、それらが配置されるように裁断位置を調整してください。

  3. ファスナーを付ける(表地) 表地(ジーンズ)の生地1枚を用意します。生地の上端に、ポーチの表側になる面を上にしてファスナーを置きます。ファスナーの表側と生地の表側が向き合うように(つまり、生地とファスナーを「中表」にして)配置します。ファスナーの端と生地の端を合わせ、まち針で数カ所留めます。ミシンまたは手縫いで、ファスナーの際を縫い付けます。縫い終わったら、生地を表に返してファスナーを閉じ、縫い付けた部分にアイロンをかけて落ち着かせます。

  4. ファスナーを付ける(裏地と合わせる) 次に、裏地となる生地1枚を用意します。先ほどファスナーを付けた表地の生地の裏側に、裏地の生地を表側を上にして重ねます。つまり、表地の裏側と裏地の表側が向き合うように(「中表」)、ファスナーを挟む形になります。裏地の生地の上端と、ファスナー、表地の端をぴったり合わせ、まち針で留めます。先ほど縫ったのと同じ位置を、今度は表地・ファスナー・裏地の3枚をまとめて縫い付けます。縫い終わったら、裏地を表に返し、ファスナーを閉じてアイロンをかけます。これで、片側のファスナー付けが完了しました。

  5. もう片側のファスナーを付ける 残りの表地1枚と裏地1枚を用意します。手順3と4と同様に、ファスナーのもう片方のテープにそれぞれの生地を縫い付けます。まず、残りの表地をファスナーに中表に合わせて縫い付けます。次に、その表地の裏側に、残りの裏地を中表に合わせて縫い付けます。この際、ファスナーを少し開けておくと、後でひっくり返す作業がしやすくなります。全ての生地を縫い付け終えたら、表に返してアイロンで整えます。

  6. 脇と底を縫う 生地を再び中表に戻します。このとき、表地同士、裏地同士がそれぞれ内側で向き合うようにします。ファスナー部分で、表地と裏地の縫い目がきれいに合うように調整し、まち針でしっかり留めます。ファスナーを開けたまま(10cm程度開けておくのがおすすめです)、表地同士の脇と底、裏地同士の脇と底をそれぞれ縫い合わせます。このとき、裏地の底には、後で表に返すための返し口として5cm程度の縫い残しを作っておきます。ジーンズ生地は厚い部分があるので、ミシンの場合はゆっくり縫う、手縫いの場合は丈夫な糸を使うなどの工夫をしてください。

  7. マチを作る(任意) もしマチ付きポーチにしたい場合は、底の角を縫います。底の中心線と脇の縫い目が合うように角を三角形につぶし、作りたいマチの半分の長さで縫い合わせます。例えば、3cmのマチなら、角から1.5cmの位置を縫います。裏地も同様に縫います。

  8. 仕上げ 縫い代の端を、ほつれ防止のためにジグザグミシンやロックミシン、または布用ボンドなどで処理します。マチを作った場合は、余分な角を切り落とします。裏地の返し口から全体を表に返し、形を整えます。裏地の返し口を、手縫いまたはミシンで閉じます。アイロンをかけて、ポーチの形をきれいに整えたら完成です。

活用例とアレンジ

完成したジーンズポーチは、様々な用途で活躍します。

アレンジとして、ジーンズのポケット部分をそのままポーチの表に付けると、さらに収納が増えたり、デザインのポイントになります。また、ジーンズのベルトループを活かして、カラビナやストラップを付けられるようにしても良いでしょう。刺繍糸でステッチを入れたり、余った布でアップリケを付けたりして、オリジナルのデザインを楽しむのもおすすめです。

まとめ

使わなくなったジーンズをリメイクしてポーチを作ることは、単に古い物を再利用するだけでなく、そこに新しい価値と愛着を生み出す素晴らしい取り組みです。丈夫で独特な風合いを持つジーンズ生地は、ポーチという実用的なアイテムに生まれ変わることで、長く大切に使うことができます。

このDIYは、ご家庭にあるもので手軽に始められ、ゴミを減らし、環境に優しい暮らしにつながります。世界に一つだけの、愛着のあるジーンズポーチをぜひ作ってみてください。きっと、使うたびに心が満たされることでしょう。