使い終わったプラスチック容器が生まれ変わる キッチン整理ボックスの簡単DIY
はじめに
日々の暮らしの中で、使い終わったプラスチック容器は避けて通れない存在です。ヨーグルトのカップ、プリンの容器、洗剤の詰め替え用ボトルなど、気づけばたくさんのプラスチックゴミが出てしまいます。これらを捨てるのは簡単ですが、少し手を加えるだけで、キッチンの整理に役立つ実用的なアイテムに生まれ変わらせることができます。
このDIYは、特別な技術や難しい道具を必要としません。ご自宅にあるプラスチック容器と、余っている布や紙、そしてほんの少しの時間があれば挑戦できます。環境に優しく、ゴミを減らすサステナブルな暮らしに繋がるだけでなく、自分の手で作ることで愛着も湧きます。今回は、そんな使い終わったプラスチック容器を、おしゃれで機能的なキッチン整理ボックスに変身させる簡単な方法をご紹介します。
材料と道具
- 使い終わったプラスチック容器: ヨーグルト容器、プリンカップ、洗剤ボトル、食品保存容器など、お好みの形とサイズのものを数個。しっかりした硬さのあるものが加工しやすいです。
- 装飾用の布や紙: 古着、不要になったカーテン、包装紙、厚紙、壁紙の切れ端など、ご自宅にあるもので構いません。好みの柄や色を選びましょう。
- 両面テープまたは接着剤: 紙や布をプラスチックに貼れるものを用意します。木工用ボンドや布用接着剤などが適しています。
- カッターナイフまたはハサミ: 容器の高さや形を調整する場合に使用します。
- 定規、ペン: 容器をカットする際に印をつけたり、布や紙のサイズを測ったりするのに使用します。
- カッターマット (カッター使用の場合): 安全に作業するために用意しましょう。
※カッターナイフやハサミを使用する際は、怪我のないように十分注意してください。お子様と一緒に作業する場合は、必ず大人が supervision のもと行ってください。
作り方
1. 容器をきれいに準備する
まず、使い終わったプラスチック容器をきれいに洗い、ラベルなどを剥がします。油分や汚れが残っていると、接着剤や両面テープがうまくつかないことがあります。完全に乾かしてから次の工程に進んでください。
2. 容器の形を整える（必要な場合）
容器の高さや形を変えたい場合は、カッターナイフやハサミを使ってカットします。例えば、洗剤ボトルは上の部分を切り落とし、四角い底の部分だけを使ったり、ヨーグルト容器の縁を整えたりします。
- 注意点: プラスチックの種類によっては硬くて切りにくい場合があります。無理に力を入れたりせず、安全な方法で行ってください。カットした切り口が鋭利になっている場合は、ヤスリをかけたり、後で布やテープでカバーしたりすると安心です。
3. 装飾用の布や紙を準備する
容器の外側や内側に貼る布や紙を、容器のサイズに合わせてカットします。容器の高さと周囲の長さを測り、少し余裕を持たせて準備します。底や内側にも布や紙を貼りたい場合は、その分のサイズも測ってカットしておきます。
4. 容器に布や紙を貼る
両面テープや接着剤を使って、準備した布や紙を容器に貼り付けていきます。
- 両面テープの場合: 容器の外周に数カ所、または全体に両面テープを貼ります。布や紙の端から丁寧に貼り始め、シワにならないように容器に沿わせて巻きつけていきます。継ぎ目は内側や目立たない場所にくるように調整しましょう。
- 接着剤の場合: 容器の外側に接着剤を薄く均一に塗ります。すぐに布や紙を貼り付け、しっかりと押さえて密着させます。底や内側にも同様に貼ります。
布や紙の種類によっては、接着剤が染みてしまうことがあります。目立たない場所で試してから全体に貼ることをお勧めします。継ぎ目や端の部分は、剥がれてこないようにしっかりと接着剤を塗るか、両面テープで固定します。
5. 仕上げる
接着剤を使用した場合は、完全に乾くまで待ちます。カットした切り口が気になる場合や、よりおしゃれに仕上げたい場合は、切り口にマスキングテープやバイアステープなどを貼ってカバーすることもできます。これで、プラスチック容器のリメイク整理ボックスの完成です。
活用例とアレンジ
完成した整理ボックスは、キッチンの様々な場所で活躍します。
- 引き出しの中で: 輪ゴム、クリップ、袋留め、ストロー、割り箸、小さな調味料パック、ティーバッグなどを種類ごとに分けて収納するのに最適です。複数の容器を並べて使うことで、引き出しの中がすっきりと片付きます。
- シンク下や棚で: スポンジのストック、タワシ、小さな洗剤ボトル、掃除用の古布などをまとめておくのに便利です。
- パントリーで: お菓子の型、製菓材料の小さな袋、開封済みの乾物などを分類して入れられます。
アレンジのヒント
- 素材を変える: 布の代わりに麻ひもを巻きつけたり、毛糸で編んだカバーを被せたりすると、また違った雰囲気になります。
- 複数の容器を使う: 同じ布や紙で複数の異なる形の容器を覆うと、統一感のある収納セットが作れます。
- ペイントする: プラスチック用の塗料を使って容器自体をペイントし、シンプルに仕上げることもできます。その上にステンシルで文字を入れるのも良いでしょう。
- 仕切りを付ける: 大きな容器の中に、小さな容器を組み合わせて入れ子にしたり、厚紙などで簡単な仕切りをつけたりすると、さらに細かい物の整理がしやすくなります。
まとめ
使い終わったプラスチック容器をゴミとして捨てるのではなく、キッチンで役立つ整理ボックスとして生まれ変わらせるDIYをご紹介しました。身近にあるもので手軽に始められるこのリメイクは、環境への負荷を減らすことにも繋がります。
自分で作ったアイテムは、市販品にはない愛着が湧くものです。そして、それを使うたびに「捨てるはずだったものが役に立っている」という喜びを感じられるでしょう。キッチンの片付けが進むだけでなく、エコな暮らしを実践しているという実感も得られます。
ぜひ、ご自宅にあるプラスチック容器を探して、この簡単リメイクに挑戦してみてください。身近なものを大切に使うことから、豊かな暮らしは始まります。