古い傘の布を再利用 丈夫で軽いエコバッグの簡単DIYリメイク
使わなくなった傘の布がおしゃれに変身 丈夫で軽いエコバッグの簡単DIYリメイク
毎日のお買い物に欠かせないエコバッグ。様々なデザインのものがありますが、使わなくなった古い傘の布をリメイクして、オリジナルのエコバッグを作ってみるのはいかがでしょうか。
傘の布は撥水性があり丈夫で軽いという、エコバッグにぴったりの素材です。まだ使えるのに骨が折れてしまったり、柄が気に入らなくなったりして眠っている傘があれば、ぜひこの機会に素敵なエコバッグに生まれ変わらせてみましょう。環境に優しく、自分だけの特別なアイテムが手に入ります。
材料と道具
このDIYリメイクに必要な材料と道具は、ほとんどご自宅にあるもので揃えることができます。
- 使わなくなった古い傘: 布部分を使用します。破れていないものを選んでください。
- 丈夫な糸: 布の色に合う、ポリエステルなどの丈夫なミシン糸または手縫い糸。
- バッグ用のテープまたは共布: 持ち手にするためのテープ（アクリルテープなど）か、傘の布を細長く切って持ち手を作る場合はその布。アクリルテープの場合、幅2.5cm程度、長さ1m程度あると良いでしょう。
- ハサミ: 布用と、傘の骨を切り離すためのしっかりしたハサミ（布部分だけを切り取る場合は不要です）。
- ミシン: あると便利ですが、手縫いでも作成可能です。
- まち針
- チャコペンシルや定規: 布に印をつけたり、サイズを測ったりするのに使用します。
作り方
写真がなくてもご理解いただけるよう、丁寧にご説明します。今回は、一般的なレジ袋のような形の、マチ付きのエコバッグを想定した作り方です。
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傘の布を取り外す
- まず、傘の布と骨を分解します。傘を開いた状態で、骨の先端（露先）に縫い付けられている糸をハサミで切ります。
- 次に、傘のてっぺん部分（ろくろや石突きに近い部分）の布と骨を固定している糸を切り離します。
- 全ての骨から布が外れたら、布を取り外します。骨や石突き、持ち手などは適切に分別して廃棄してください。
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布を裁断する
- 取り外した傘の布は、扇形（またはそれに近い形）をしています。この布を広げ、縫い目を避けてできるだけ大きな長方形を2枚切り出します。これがバッグ本体の前後面になります。
- 切り出す長方形のサイズの目安は、横40cm、縦35cm程度ですが、作りたいバッグのサイズに合わせて調整してください。傘のサイズによって取れる布の大きさが異なります。
- 傘の布の性質上、端がほつれやすいため、裁断は慎重に行い、縫い代は1cm〜1.5cm程度取るようにしてください。
- 持ち手用のテープを使用しない場合は、傘の布から幅5cm、長さ50cm〜60cm程度の帯状の布を2枚切り出します。これが持ち手になります。
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本体を縫い合わせる
- 切り出した本体用の長方形の布2枚を中表（布の表側同士が内側になるように）に合わせます。
- 底辺と両脇をまち針で留め、縫い代1cmで直線縫いをします。縫い始めと縫い終わりは必ず返し縫いをして、ほつれ止めをしてください。上端（開口部になる部分）は縫わずに開けておきます。
- 縫い代の端のほつれが気になる場合は、ジグザグミシンをかけるか、手縫いの場合はブランケットステッチなどで処理しておくと、より丈夫になります。
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マチを作る
- バッグの底にマチ（奥行き）を作ることで、物を入れたときに安定しやすくなります。
- バッグ本体の底の角を三角につまむように開きます。このとき、底の縫い目と脇の縫い目が重なるようにします。
- 開いた三角の底辺部分を直線に縫います。縫う長さでマチの幅が決まります。例えば、縫う長さを10cmにすると、マチの幅は約5cmになります（縫い目の線から角までの距離が約5cmになるように縫います）。左右の角とも同じように縫います。
- 縫い終わったら、余分な三角の先端部分を切り落とすか、縫い代を割って処理します。
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開口部と持ち手をつける
- バッグ本体の開口部の上端を処理します。端から1cm程度を内側に折り込み、さらに2cm程度を内側に二つ折りにしてアイロンなどで押さえ、端から0.5cm程度のところをぐるっと一周縫います。これにより、開口部が丈夫になり、見た目もきれいに仕上がります。
- 持ち手を取り付けます。バッグ本体の開口部の内側、または外側に、持ち手用のテープまたは共布で作った持ち手を縫い付けます。取り付ける位置は、左右均等になるように、開口部の端から10cm〜15cm程度内側が良いでしょう。
- 持ち手の端は、縫い付け部分から1.5cm程度折り込んでから本体に取り付けると、端の始末が不要になります。縫い付けは、四角く囲んでバッテン（×印）を縫うなど、しっかりと強度を持たせるように縫ってください。
これで、丈夫で軽いエコバッグの完成です。
活用例とアレンジ例
完成したエコバッグは、お買い物はもちろん、普段使いのサブバッグや、旅行の時の荷物入れなど、様々なシーンで活躍します。傘の布ならではの個性的な模様や色合いが魅力です。
- サイズを変える: 小さな傘を使えばコンビニエンスストア用サイズのミニバッグに、大きな傘を使えばたっぷり入る大きなバッグにと、傘のサイズに合わせて自由に変えられます。
- 内ポケットをつける: 傘の布の余りや、別の布を使って内ポケットをつけると、鍵やスマートフォンなどを整理して入れられて便利です。
- 折りたたみ仕様に: ポケットを付け、そこにバッグ全体を折りたたんで収納できるようにしたり、ゴムやスナップボタンを付けてまとめられるようにしたりすると、コンパクトに持ち運べます。
- 他の素材と組み合わせる: 持ち手を革にしたり、バッグの一部を別の柄の布やデニムなどと組み合わせたりすることで、さらにデザインの幅が広がります。
まとめ
使わなくなった古い傘の布をリメイクしてエコバッグを作ることは、ゴミを減らすことにつながる素晴らしい取り組みです。傘の布は本来の撥水性や丈夫さをそのまま活かせるため、実用的なアイテムとして長く愛用できます。
手間をかけて自分で作り上げたバッグには、市販品にはない愛着が湧くものです。材料費もほとんどかからず、手軽に始められるのも魅力です。ぜひ、ご自宅に眠っている傘を探して、アップサイクルに挑戦してみてください。物を大切に使い、環境に配慮する暮らしを、こうした小さなDIYから始めてみませんか。