使わないアロマキャンドルの容器がおしゃれに変身 小物入れや植木鉢の簡単DIY
使わなくなったアロマキャンドル容器を素敵に再利用するDIY
お気に入りの香りで癒やしの時間をもたらしてくれたアロマキャンドル。使い終わった後のガラスや陶器の容器は、そのまま捨てるにはもったいないと感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。しっかりした作りとデザイン性の高い容器は、リメイクすることで新たな命を吹き込み、暮らしの中で再び活躍させることができます。
使われなくなったキャンドル容器を小物入れや植木鉢として再利用することは、ゴミを減らし、環境に優しい選択です。また、お気に入りの容器を別の形で使い続けることで、愛着も一層深まります。今回は、空になったアロマキャンドル容器を、実用的でおしゃれなアイテムに変身させる簡単DIYの方法をご紹介いたします。特別な技術は必要ありませんので、ぜひご自宅でお試しください。
完成した容器は、デスク周りのペン立て、キッチンでのカトラリー収納、洗面所での化粧筆や小物の整理、窓辺を彩る小さな植木鉢など、様々な場所で活用できます。
用意するもの
キャンドル容器をリメイクするために必要な主な材料と道具です。ご自宅にあるものや、環境に配慮された素材を選んでいただくのも良いでしょう。
- 使い終わったアロマキャンドルの容器
- 熱湯またはドライヤー
- ヘラやナイフ(ワックスを剥がすため)
- 台所用洗剤
- スポンジ
- 必要に応じて:
- アクリル絵の具、刷毛
- デコパージュ用のペーパーやのり
- 多肉植物や観葉植物用の土、根腐れ防止用の底アミや砂利
- 飾り用の小石や砂
- 電動ドリル(排水穴を開ける場合。取り扱いには十分な注意が必要です)
作り方
ここでは、容器をきれいに洗浄し、小物入れや植木鉢として活用するための基本的な手順をご紹介します。
ステップ1:容器に残ったワックスを取り除く
容器の底に少し残ったワックスは、簡単なお手入れできれいに取り除くことができます。
- 熱湯を使う方法:
- 容器に熱すぎない程度のお湯をゆっくり注ぎ入れます。沸騰したてではなく、少し冷ましたお湯(70〜80℃程度)が安全です。
- ワックスがお湯の表面に浮き上がってくるまで数分待ちます。
- ワックスが固まったら、スプーンやヘラを使って塊を取り除きます。
- この方法でワックスが取りきれない場合は、数回繰り返します。
- ドライヤーを使う方法:
- 容器の外側からドライヤーの温風を当てて、容器を温めます。
- ワックスが溶けて柔らかくなったら、ヘラやナイフでそっと剥がして取り除きます。火傷には十分注意してください。
どちらの方法でも、芯の金属部分が残ることがあります。こちらはペンチなどで引き抜くか、ワックスと一緒に取り除くようにしてください。
ステップ2:容器をきれいに洗浄する
ワックスを取り除いた後、容器をきれいに洗浄します。
- 台所用洗剤とスポンジを使い、容器の内側と外側を丁寧に洗います。ワックスの油分が残らないようにしっかりと洗いましょう。
- すすぎ残しがないように、きれいな水でよく洗い流します。
- 完全に乾かします。自然乾燥でも良いですし、急ぐ場合は清潔な布で拭き取るか、ドライヤーの冷風を使うのも良いでしょう。
これで、リメイクの準備が整いました。このままでもシンプルな小物入れとして十分使えます。
ステップ3(アレンジ):ペイントやデコパージュで装飾する
容器の見た目を変えたい場合は、ペイントやデコパージュで装飾を加えることができます。
- ペイントする場合:
- 容器の表面の油分や汚れを再度確認し、必要であれば拭き取ります。
- アクリル絵の具など、ガラスや陶器に塗れるタイプの塗料を選びます。
- 一度に厚塗りせず、薄く重ね塗りするときれいに仕上がります。均一に塗るのが難しい場合は、わざとムラを出すようなシャビーシックな塗装も素敵です。
- 塗料が完全に乾くまで待ちます。必要であれば、仕上げにニスなどを塗ると耐久性が増します。
- デコパージュする場合:
- 容器の表面を整えます。
- デコパージュ用のペーパー(ペーパーナプキンや専用紙など)を準備し、貼りたい形に切り抜きます。
- デコパージュ用のりを容器に塗り、その上にペーパーをそっと置きます。
- ペーパーの上からのりを重ね塗りし、空気が入らないように丁寧に貼り付けます。
- 完全に乾かします。
ペイントやデコパージュを行う際は、換気を十分に行い、塗料やのりの注意事項をよく読んで安全に使用してください。
ステップ4(植木鉢として使う場合):植物を植え付ける
洗浄済みの容器を植木鉢として使いたい場合は、いくつかの注意点があります。
- 排水穴: 一般的な植木鉢には底に排水穴がありますが、ガラスや陶器の容器に自分で穴を開けるのは電動ドリルなどの専門的な道具と技術が必要です。穴を開けない場合は、根腐れを防ぐ工夫が必要になります。
- 根腐れ防止: 排水穴がない場合は、容器の底に根腐れ防止用の底アミを敷き、その上に軽石や砂利を厚めに敷き詰めます。水はけを良くすることで、根腐れのリスクを減らせます。
- 植物の選択: 水やりを頻繁に行わない植物、例えば多肉植物やサボテンなどは、排水穴のない容器でも育てやすいです。
- 植え付け: 根腐れ防止の層の上に、植物用の土を入れます。植物の根鉢を崩しすぎないようにポットから取り出し、容器に移して土を足します。植物を安定させたら、必要に応じて飾り用の小石などを表面に敷きます。
- 水やり: 排水穴がないため、水のやりすぎに注意が必要です。土が完全に乾いていることを確認してから、控えめに水を与えてください。
安全のため、排水穴を開ける作業は推奨しておりません。穴なし容器で育てる場合は、水やりと植物選びに十分な配慮をお願いします。
活用例とアレンジ
完成したリメイク容器は、様々な用途で活躍します。
- 小物入れ: ペンやハサミなどの文房具、メイクブラシやコットン、キッチンでのカトラリーや調理ツール、手芸用のボタンやビーズ、玄関での鍵や印鑑など、細々としたものの整理に便利です。
- 植木鉢: 多肉植物やミニサボテン、ハーブなどの寄せ植えにぴったりです。窓辺や棚に並べると素敵なグリーンインテリアになります。
- キャンドルホルダー: 洗浄した容器にティーライトキャンドルやLEDキャンドルを入れて使えば、再び優しい明かりを楽しむことができます。
- ディフューザー容器: アロマオイルとリードスティックを用意すれば、おしゃれなリードディフューザーとして香りのインテリアになります。
- 飾りのディスプレイ: 小石、貝殻、ドライフラワーなどを入れて、季節の飾りやテラリウム風のディスプレイとして活用できます。
複数の容器を使ってシリーズで揃えたり、異なるデザインの容器を組み合わせて飾ったりするのも楽しいアレンジです。蓋付きの容器だった場合は、蓋をコースターにしたり、本体とセットで小物入れとして使ったりと、さらに活用の幅が広がります。
まとめ
使い終わったアロマキャンドルの容器は、少し手を加えるだけで様々なアイテムに生まれ変わります。ただ捨てるのではなく、形を変えて使い続けることは、地球環境への優しさに繋がるだけでなく、お気に入りのモノを大切にする豊かな暮らしを実感させてくれます。
今回ご紹介した小物入れや植木鉢へのリメイクは、初心者の方でも挑戦しやすい方法です。ぜひご自宅の空き容器を見つけて、世界に一つだけの素敵なアイテム作りにチャレンジしてみてください。リメイクを通じて、日々の暮らしの中に新たな楽しみや潤いを見つけられることを願っております。