雑貨リメイクDIY

使わなくなったワイヤーハンガーがおしゃれに変身 便利なS字フックと小物掛けDIY

はじめに

ご家庭にいつの間にか溜まってしまうワイヤーハンガー。クリーニング店から持ち帰ったものや、既製品についてきたものなど、形状も様々かと思います。そのまま再利用することももちろん良いのですが、特定の用途にしか使えず、結局しまい込んだままになってしまうことも多いのではないでしょうか。

今回は、そんな使わなくなったワイヤーハンガーを分解し、日常で役立つ便利なS字フックや、お部屋を彩るおしゃれな小物掛けにリメイクする方法をご紹介します。ゴミを減らし、身近なものを有効活用することで、環境に優しい暮らしを実践することができます。ペンチ一つでできる簡単な作業ですので、ぜひ挑戦してみてください。

材料と道具

ワイヤーハンガーのリメイクに必要なものは、基本的にハンガー本体と簡単な工具だけです。

• 使わなくなったワイヤーハンガー: 形や太さにもよりますが、今回は一般的なスチール製のワイヤーハンガーを想定しています。
• ペンチ: ワイヤーを曲げたり切ったりするために使用します。ラジオペンチやニッパー、先の細いペンチなど、ご家庭にあるもので構いません。複数の種類があると作業しやすい場合もあります。
• （必要に応じて）塗料: 色を付けたい場合は、アクリル絵の具、スプレー塗料などを用意します。環境負荷の少ない水性塗料などがおすすめです。
• （必要に応じて）飾り: ビーズ、リボン、毛糸、布切れなど、お好みの装飾に使います。
• （安全のために）作業用手袋: ワイヤーの切断面や先端で怪我をするのを防ぎます。
• （安全のために）作業シートや新聞紙: 塗料を使う場合や、床を傷つけたくない場合に敷きます。

作り方

ここでは、S字フックと簡単な小物掛けの基本的な作り方をご紹介します。

1. ワイヤーハンガーを分解する

まず、ハンガーをリメイクしやすいように分解します。

1. ハンガーのフック部分の根元に、ペンチの刃先を当てます。
2. ゆっくりと力を加えてワイヤーを切断します。ワイヤーは硬い場合があるので、力を入れすぎず、金属疲労を利用するように数回に分けて曲げながら切ると良いでしょう。
3. 切断したワイヤーからフック部分を取り外します。残ったワイヤーをまっすぐに伸ばします。完全にまっすぐにする必要はありませんが、できるだけ癖を取り除くようにします。

2. S字フックを作る

まっすぐに伸ばしたワイヤーを使ってS字フックを作ります。

1. ワイヤーの端からお好みのフックの大きさに合わせて長さを決めます。例えば、短いフックなら5cm程度、長いフックなら10cm程度を目安にします。
2. ペンチを使って、決めた長さの先端部分を内側に向けて丸めます。フックの先が物を傷つけないように、しっかりと丸め込むのがポイントです。隙間が開かないように丁寧に作業します。
3. 丸めた部分から少し離れた場所を持ち、ワイヤーをS字のカーブになるように曲げていきます。ペンチで少しずつ形を整えると、きれいなS字になります。
4. 反対側の端も同様に、お好みの大きさのフックになるように丸めます。二つのフックの向きが互い違いになるように調整します。
5. 全体のバランスを見て、S字のカーブやフックの開き具合を調整すれば完成です。

3. 簡単な小物掛けを作る

ワイヤーハンガーの元の形状を活かした小物掛けを作ります。

1. 分解したワイヤーの中から、小物掛けのベースとなる部分を選びます。例えば、ハンガーの肩の部分を二つ使う、全体を使うなど、作りたいものの形をイメージします。
2. 今回は、ハンガーの全体を少し変形させて小物掛けにする方法を例に挙げます。まず、ハンガーの底辺部分をペンチで切り離し、開いた状態にします。
3. 開いたワイヤーをお好みの形状に変形させます。ハート型、ひし形、星型など、ペンチを使ってゆっくりと曲げていきます。無理な力を加えるとワイヤーが折れることがあるので注意します。
4. 小物掛けとして物を吊るすためのフック部分を作ります。切り離したワイヤーの端や、形作った部分の好きな位置に、短いワイヤー片をペンチで巻き付けたり、元のフック部分を再利用したりして作ります。小さなS字フックを別途作って吊るす方法もあります。
5. 形が整ったら、必要であれば塗装を施します。ワイヤーの表面を軽くヤスリがけすると塗料が乗りやすくなります。均一に塗料を塗り、しっかりと乾燥させます。
6. 乾燥後、お好みでビーズや布などをボンドで貼り付けたり、毛糸を巻き付けたりして飾り付ければ完成です。元のフック部分を壁掛け用に利用できます。

【安全に関する注意点】 * ワイヤーを切断した部分は、切り口が鋭利になり大変危険です。触る際は必ず手袋を着用し、作業後は切り口をペンチで内側に曲げるか、ヤスリで丸めるなどして安全処理を行ってください。 * 塗料を使用する際は、換気を十分に行い、塗料の説明書きに従って正しく使用してください。

活用例/アレンジ例

完成したS字フックや小物掛けは、様々な場所で活躍します。

• S字フック:
  • キッチンで調理器具や布巾を吊るす。
  • クローゼットでバッグやベルトを掛ける。
  • 洗面所でドライヤーやコテを掛ける。
  • ガーデニングで道具や植物を吊るす。
• 小物掛け:
  • 玄関で鍵やアクセサリーを掛ける。
  • リビングで軽い小物を飾る。
  • キッチンでコースターや軽いツールを掛ける。
  • 子供部屋でメダルや軽いおもちゃを飾る。

アレンジとしては、ワイヤーを複数本組み合わせて大きなものを作ったり、異なる色の塗料を組み合わせたりするのも楽しいです。布を巻き付けると温かみのある雰囲気に、ビーズを通すとキラキラとした印象になります。用途に合わせて、ワイヤーの太さや強度を考慮して作ることもポイントです。

まとめ

今回は、使わなくなったワイヤーハンガーをリメイクして、便利なS字フックとオリジナルの小物掛けを作る方法をご紹介しました。捨ててしまえばただのゴミになってしまうワイヤーハンガーも、少し手を加えるだけで暮らしの中で役立つ新しいアイテムに生まれ変わります。

身近なものを再利用することで、ゴミを減らすだけでなく、愛着を持って物を大切に使う気持ちが育まれます。手軽な材料と工具で始められるDIYですので、ぜひお試しいただき、世界に一つだけの素敵なアイテムを作ってみてください。