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読まなくなった本を再利用 秘密の小物入れに変わる簡単DIY

Tags: リメイク, 本, 小物入れ, DIY, エコ, 収納, アップサイクル

読まなくなった本を再利用 秘密の小物入れに変わる簡単DIY

本棚に長い間並んだまま、もう読む機会のない古い本はありませんか。特にハードカバーの立派な本は、捨てるには忍びないものです。しかし、場所を取るばかりで活かせていないと感じている方もいらっしゃるかもしれません。

使われなくなった本は、少し手を加えるだけで、インテリアとしてだけでなく、実用的で楽しいアイテムに生まれ変わらせることができます。今回は、ハードカバーの本をくり抜いて作る「秘密の小物入れ」のDIYをご紹介します。一見すると普通の古本ですが、中に大切な小物や書類を隠しておくことができる、遊び心のあるアイテムです。

環境に優しく、物を大切にする暮らしを実践されている皆様にぴったりの、簡単で達成感のあるリメイクです。自宅にあるもので手軽に始められますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

材料と道具

このDIYに必要な材料と道具は比較的シンプルです。

作り方

それでは、本を秘密の小物入れに変身させる手順を解説します。

  1. 本の準備: 使うハードカバーの本を選びます。厚みがある方が、中の収納スペースを十分に確保できます。表紙や背表紙のデザインも、完成後の雰囲気に影響しますので、お好みのものを選んでください。

  2. くり抜く範囲を決める: 本の最初の数ページ(通常は表紙を含めて3〜5ページ程度)を残し、それ以降のページをくり抜いていきます。くり抜く範囲は、本の端から1cm〜1.5cm程度内側にします。この周囲の余白部分が、箱の壁になります。中に収納したいもののサイズを考慮して、鉛筆でページの上に軽く線を引いてください。

  3. ページを固定する: くり抜く範囲の外側、つまり本を閉じたときに壁になる部分のページ断面に、木工用ボンドをハケで薄く塗布します。本の天(上)、地(下)、小口(開く側)の3辺すべてに塗ります。これは、ページがバラバラになるのを防ぎ、くり抜き作業をしやすくするためです。ボンドを塗った後、本を閉じ、重し(他の本など)を乗せてしっかりと圧着し、木工用ボンドが完全に乾燥するまで放置します。通常、数時間から一晩程度が必要です。

  4. くり抜きを開始する: ボンドが完全に乾燥したら、くり抜く作業に入ります。カッティングマットの上に本を置き、鉛筆で引いた線に沿って、金属製の定規をガイドにしながらカッターナイフで切り込みを入れていきます。一度に深く切ろうとせず、浅くても構わないので、同じ線を何度も丁寧に切り進めるのがコツです。ページ数が多いため、根気が必要な作業です。定規をしっかりと押さえ、カッターの刃がずれないように注意してください。角の部分は、細かい作業用のカッターナイフやデザインナイフを使うと、より綺麗に仕上がります。

  5. くり抜いた部分を取り除く: 鉛筆で引いた線全体が十分に深く切り込めたら、くり抜いた部分のページの束を慎重に取り外します。完全に切り離せていない箇所があれば、無理に引っ張らず、カッターで丁寧に切り離してください。

  6. 内側を仕上げる: くり抜いた内側のページの断面に、薄めた木工用ボンドをハケで塗布します。これは、ページの切り口を固めて丈夫にし、見た目を整えるためです。ボンドを塗り終わったら、再び開いたまましっかりと乾燥させます。

  7. 完成: ボンドが完全に乾燥したら、秘密の小物入れの完成です。必要であれば、くり抜いた部分の内側(一番下のページ)や、最初に残した数ページの内側に、好きな色や柄の紙、布などを貼って装飾しても良いでしょう。

安全に関する注意: カッターナイフを使用する際は、刃の扱いに十分注意してください。必ずカッティングマットを使用し、指を切らないように細心の注意を払って作業してください。作業中は換気を心がけましょう。

活用例/アレンジ例

完成した本の小物入れは、様々な用途で活躍します。

まとめ

読まなくなった古い本を、ほんの少しの工夫で実用的で魅力的な「秘密の小物入れ」にリメイクする方法をご紹介しました。このDIYを通じて、使われなくなったものに新たな命を吹き込む喜びを感じていただけたのではないでしょうか。

物を捨てるのではなく、創造力を働かせて再利用することは、環境への負荷を減らし、持続可能な社会に貢献することにつながります。また、自分で手をかけたものには愛着が湧き、より大切に使うようになります。

特別な材料や高度な技術は不要です。ぜひお手元にある古い本を使って、世界に一つだけの素敵な小物入れを作ってみてください。そして、このDIYが、皆様の暮らしを豊かにし、エコフレンドリーな生活の一助となれば幸いです。